キスゲと云えば霧ヶ峰に自生するニッコウキスゲの群落はあまりにも有名で、澄みわたる風にゆれる黄色の群れはハイカーの心を捕えてはなさない。近縁種のユリ科のカンゾウは平地にも自生し、花材としても出回る。園芸種として栽培されるものはヘメロカリスの名前で親しまれ、黄色をはじめ赤、橙、薄ピンクなど多彩。茎頂に多数の蕾を付け、毎朝一日花を順次新しく開く様は新鮮で、心の中まで響きわたります。